総合進学塾「向上館」下多賀校(熱海市下多賀)が11月2日、開校する。
2008(平成20)年に開校し、2014(平成26)年に閉校した同校。同じ場所に再開校する。
自身も講師を務める代表の熊谷征哉さんは、神奈川県の大手進学塾で働いた経験を生かし、熱海に移住して2008年に「向上館」を創業した。下多賀校を閉校した後は、文教町校(三島市)と田京校(伊豆の国市)を開校。伊豆エリアの小学生から高校生を指導してきた。下多賀校の再開について、熊谷さんは「創業した下多賀校への思いを忘れられなかった」と話す。
教室面積は約120平方メートル。テーブル形式の学習スペースのほか、畳敷きの小上がりスペースもあり、児童や生徒が好きなスペースを選んで学習できるようにする。閉校後も研修や合宿所として使ってきたという教室内は、再開に当たって一部を改装。白色のテーブルやカラフルな椅子を配置して明るい室内にした。
開校記念として、11月1日から1月12日までの期間、「超ロング無料体験」を実施する。「向上館では入塾試験を行っていない。保護者の皆さんは、無料体験を通じて子どもの学習スタイルに合うか判断してほしい」と熊谷さん。
入塾対象は、小学4年生から高校3年生まで。高校入試や大学入試、地域外(東京都・神奈川県)の高校入試にも対応する。一学年当たりの定員は、小学生=8人、中学生=10人、高校生=5人。全学年とも5教科指導。入会金は1万1,000円。月謝は、1万1,500円~2万3,600円で学年による。小学4年生は無料。
講師は熊谷さんを含め2人が常駐。個別学習と集団授業のミックス型の指導のほか、オンラインでの在宅指導も行う。「指導むらが出ないように授業は講師2人が一貫して行っている」と話す。「向上館出身の教え子も児童・生徒のサポートに入る。年齢の近いスタッフがいることで、意欲的に学習に取り組める環境を提供する」とも。「これからの子どもたちの学力向上に努めていきたい」と力を込める。