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熱海のスナック「ホワイトハウス」が50周年 来店客に記念品を進呈

開業から50年を振り返る「ホワイトハウス」のママ・木田敏子さん

開業から50年を振り返る「ホワイトハウス」のママ・木田敏子さん

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 熱海で長年親しまれてきたスナック「ホワイトハウス」(熱海市渚町)が10月1日から、開業50周年のオリジナル記念品を来店客に進呈する。

開業50年を迎えたスナック「ホワイトハウス」外観(関連画像6枚)

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 1975(昭和50)年6月20日にオープンした同店は、熱海では最も老舗とされるスナック。店主の木田敏子さんは、19歳の頃から東京・銀座のクラブで働き、20代後半で当時2歳だった長男を連れて熱海へ移住。3階建てのビルを購入し、1階にあったスナックの居抜き物件をリニューアルして同店を開いた。カウンターや壁、椅子にチーク材を使い、スペイン製の照明を取り入れた内装は、当時としては珍しく、席が空くのを店外で待つ客が出るほどの人気ぶりだったという。店名は酒販店からの提案で、当時あったウイスキー「ホワイト」にちなんで付けた。

 開店当時の熱海は夜も大いににぎわっていて、芸妓(げいぎ)は800~1000人いたとされる。旅行客が芸妓を伴って来店することも珍しくなかったという。当時はスタッフを雇って3人で店を回していた。

 カラオケ大会で何度も優勝するほど歌が上手な木田さんの評判を聞き付け、音楽業界の関係者も多く訪れた。現在も店内には、当時の来店を示すサインが残っている。木田さんは「話すのは苦手で、人見知りするけれど、歌でつながることができて今がある」と笑顔を見せる。

 50年を振り返り、「バブル崩壊やコロナ禍などで時代は大きく変わった。今の熱海は、昼間は人が多いが、夜は以前のようなにぎわいがない。それでも歌と酒が好きだから、まだやめられない。今は元気だけど、あと何年できるか、この先は分からない」と心境を語る。「ゴルフが好きだった時期もあったけど、今は歌と酒が元気の源」と笑顔を見せる。

 営業時間は19時~24時。料金は、90分飲み放題(焼酎のみ・お通し付き)で3,000円。単品注文も可能。記念品はなくなり次第終了。

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