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駅弁店「祇園」がSS伊豆にいなり寿しを無償提供 アスリート支援の一環で

SS伊豆の井村選手にいなり寿しを手渡した祇園の守谷社長

SS伊豆の井村選手にいなり寿しを手渡した祇園の守谷社長

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 駅弁の製造販売を手がける「祇園」(伊東市)が9月28日、熱海の姫の沢スポーツ広場(熱海市伊豆山)で行われた社会人サッカークラブ「SS伊豆」のホームゲーム終了後、選手たちに同社の看板商品「いなり寿(ず)し」を無償提供した。

試合後に祇園のいなり寿しを食べるSS伊豆の選手たち(関連画像4枚)

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 2026年に創業80年を迎える同社は、地域のアスリート支援の一環として、SS伊豆トップチームの選手への継続的な提供を始めた。初回のこの日は、試合終了後、社長の守谷匡司さんが伊豆市出身の井村勇斗選手に商品を手渡した。祇園は伊東の駅弁店として知られる一方、熱海でも催事や配達を通じて親しまれてきた存在で、地域とクラブの新たなつながりを示す取り組みとなった。

 いなり寿しは、酢飯と油揚げというシンプルな組み合わせながら糖質、たんぱく質、脂質をバランスよく含み、運動後の補食として理想的とされる。アスリートフードマイスターの資格を持つSS伊豆の佐藤政徳選手も「試合や練習の後は、筋肉の回復やエネルギー補給のためにたんぱく質と炭水化物の摂取が必要。いなり寿しは理想的な食べ物で、試合後でも食べやすい」と太鼓判を押す。

 今後は月1回程度、試合や練習後に継続的に提供する予定で、ジュニアチームやサッカースクールへの食育プログラム展開も視野に入れる。子どもたちが地元の味を楽しみながら体づくりの基本を学ぶ機会につなげたい考え。守谷さんは「地元の選手たちを食の面からサポートしていければ」と話す。

 この日の試合は、SS伊豆が2-1で勝利。井村選手が決勝ゴールを挙げ、チームを白星に導いた。井村選手は「試合や練習はパワーを使うので、いなり寿しを食べて力に変えていきたい。今季残り1試合、全力で戦いたい」と笑顔を見せた。

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