
イタリア料理店「toraya(トラヤ)」(熱海市銀座町)が浜町通りにオープンして3カ月がたった。
宮崎県出身の店主・畑中真仁さんが7月3日にオープンした同店。畑中さんは18歳で上京後、都内や千葉の老舗洋食店やイタリアンなどで修業を重ね、料理長も務めた。独立を見据えて物件を探し、妻の祖父が住んでいた熱海への出店を決めた。
「観光地のイメージが強く、当初は商売をする場所とは思わなかったが、夜の街を歩いてみると想像以上に魅力を感じた。イタリアンを楽しむ文化もあり、すみ分けもできると感じた」と畑中さん。イタリア留学時に触れた「仕事とプライベートを大切にする暮らし」にも熱海が重なったという。
ビルの2階にある店舗は13坪ほどで、カウンター席とテーブル席合わせて13席の小規模な造り。一枚板の木材を使ったカウンターで温かみを演出する。
ランチは2,000円と2,500円の2コース、ディナーはアラカルトで前菜、肉・魚料理、パスタ、リゾットなどをそろえる。料理は季節の食材を生かし、小田原産本州鹿のモモ肉やかつお節を使った玄米リゾットなどを用意する。ドリンクはクラフトビールとワインを中心にそろえる。
畑中さんは「地元の人に気軽に訪れてもらえる店にして、細く長く熱海に根付いていきたい。ゆっくりと過ごしてもらえれば」と話す。
営業時間は12時~14時(土曜・日曜のみ)、17時~22時。水曜・木曜定休。