「第8回熱海怪獣映画祭」が10月18日・19日の2日間、熱海市内で開かれた。主催は一般社団法人熱海怪獣映画祭。
「熱海を怪獣の聖地に」を合言葉に2018(平成30)年に始まった同映画祭。地域に根差した文化イベントとして、熱海の新たな秋の風物詩として定着しつつある。
上映会場となった熱海芸妓(げいぎ)見番(熱海市中央町)では、「西遊記」(1978年)、「月光仮面 第三部 マンモス・コング篇」(1958年)、「ゴジラVSメカゴジラ」(1993年)など、怪獣・特撮の名作を上映。映画監督や音楽関係者のトークショーも開き、ファンや観光客が世代を超えて集まりにぎわった。
地域全体を巻き込むプログラムも展開した。熱海魚市場(清水町)を会場に入場無料で行った「怪獣ビール祭り」では、DJパフォーマンス、紙芝居、風船大道芸、バナナのたたき売りなどが繰り広げられ、会場は終日熱気に包まれた。飲食ブースでは、映画祭の余韻を楽しみながら地元グルメや交流を楽しむ大勢の人が見られた。
同社団代表の水野希世さんは「今年は魚市場と見番を舞台に、熱海らしい場所で開催した。市民にも観光資源の一つとして受け入れられる映画祭に育てていきたい」と話す。