熱海市初島の宿泊リゾート施設「PICA初島」(熱海市初島)で10月17日、熱海高校観光ビジネスコースの2年生18人がレモンの苗木を植えるイベントが開かれた。
レモンのフォトスポットがある「アジアンガーデン」(関連画像4枚)
富士急グループが手がける「初島レモンプロジェクト」の一環で開催された同イベント。同プロジェクトは、島内でのレモン栽培を通じて地域の魅力を発信するため2023年4月に始動。複合リゾート施設「PICA初島」内の「アジアンガーデン」エリアを開拓し、新たにレモン庭園として150本のレモンの苗木を植える。
苗木は「JAふじ伊豆」(伊東市)の協力を得て育成した3年生の木で、来年には収穫体験ができる見込みだという。将来的には観光農園として一般来島者も参加できるイベントの実施を予定しており、島の新たな観光資源としての定着を目指す。
植樹には、2023年から同プロジェクトに協力している熱海高校の生徒が参加。昨年度は施設内に設置された巨大レモンのオブジェ制作にも携わった。今回の活動では75本の苗を植え、スコップを手に協力しながら一本ずつ丁寧に土をかけた。残り75本は今後、順次植えていく。
参加した生徒の一人は「苗は意外と重くて大変だったが、皆で協力して植えられて楽しかった。先輩たちの活動を受け継いでいる実感がある」と笑顔を見せた。富士急マリンリゾートの柄沢将さんは「この取り組みを通じて、島の人々や観光客に初島レモンを身近に感じてほしい。今後は施設内レストランで提供する料理にも、島で収穫したレモンを使っていければ」と話す。
同社では今後も熱海高校との連携を続け、レモンを活用した商品開発やイベント展開を検討していくという。