「熱海アートフリンジ アジアの風」が10月24日~26日、熱海サンビーチ近くの「ムーンテラス」(熱海市渚町)と糸川遊歩道「ドラゴン橋」(中央町)で開かれた。
「熱海の夜 ぷらっと歩けば巡り愛」をテーマに、夜のまち歩きを楽しむ回遊型イベントとして開いた同イベント。主催は一般財団法人「熱海観光局」。「オペラ季節館」の演出家・伊勢谷宣仁さんが企画・制作・運営を担当し、アジア各国の伝統舞踊や音楽を一夜で体感できるプログラムを用意した。
両会場で、それぞれパフォーマンスを繰り広げ、訪れた人々が夜の熱海を回遊しながら楽しめる構成とした。
初日の24日には、韓国舞踊団が伝統舞踊「プチェチュム(扇の舞)」をムーンテラスで披露したほか、全国で活動するパフォーマンスチーム「幻火(げんか)」が火を使ったダイナミックな演舞を行い、観客の目を引いた。炎を口に含む「火食い」やトーチを操るファイアーダンスも披露し、観客からは「熱そう」「きれい」などの歓声が上がった。
「ドラゴン橋」では、中国伝統芸能の「変面」や、女性馬頭琴奏者フルハシユミコさんによる演奏が行われた。演者の一人は「寒くなってきたが、演舞で温かさを届けたかった」と話す。
 日ごとにプログラムを変え、タイ舞踊、北インド古典舞踊や伝統楽器シタールとタブラによる演奏、ベトナムの竹琴「トルン」、中国の二胡(にこ)など、アジア各地の伝統芸能を披露した。夜のビーチ沿いを歩きながら複数のステージを楽しむ人々の姿が見られた。