熱海・伊豆山をテーマにしたミュージカル「123(イズサン)ミュージカル」が11月22日・23日、熱海市伊豆山で上演された。
22日に「123MUSIC」野外ステージで上演されたミュージカル(関連画像5枚)
「伊豆山神社の参道が人であふれる場所になること」を掲げる文化プロジェクト「伊豆山祭」の一環で、22日は音楽拠点「123MUSIC」野外ステージで、23日は伊豆山神社境内で行った。出演者は市内外からオーディションで選ばれ、メインキャスト16人を含む約50人が集結した。
ミュージカルのタイトルは「123のきれいな海」。演目は、伊豆山神社のご利益「縁結び」「強運守護」「福徳和合」の3部構成で、青年、子ども、シニアの各世代が出演し、最後は「希望」をテーマに全編が結び付くフィナーレを迎えた。子どもたちから原案を募集した「強運」編など、制作段階から市民の声が反映された点も特徴で、地域に根差した舞台づくりが行われた。22日の公演では約300人が野外ステージに集まり、23日の伊豆山神社では新嘗祭(にいなめさい)に合わせた奉納形式で上演され、多くの住民や観光客が拍手を送った。
脚本・演出は脚本家の杉本智孝さん、作曲・プロデュースは123MUSIC代表で音楽プロデューサー「たーなー先生」として知られる田中直人さんが担当。同神社の巫女(みこ)、舞台俳優の日野陽瀬さんも出演した。
稽古は7月から始まり、週末を中心に集まって息を合わせてきたという。出演した伊豆山小学校5年の小林伊知花さんは「よく来ている伊豆山神社で披露できて良かった。歌は苦手だったけど、新しいことに挑戦できて自信になった」、第二小学校4年の谷口絢音さんは「ダンスや振り付けが難しかったけど、ちゃんと覚えられて踊れたので良かった」、同6年の木村芽生さんは「大好きな歌と踊りでお芝居できてとてもハッピーで楽しかった。最初は緊張したけど、成長できたと思う」と笑顔で話した。
田中さんは「出演した子どもたちの成長に感動した。応援してくれた人たちやチーム全員のおかげで実現できた。ミュージカルは今後も続けていければ」と話す。同神社の水谷智賢宮司は「神社に市外からもたくさんの人が集まってくれて感無量。これをきっかけに伊豆山のことを知ってもらえればうれしい。今後も催しを続けていきたい」と話す。