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熱海「SEACLIFF蒸溜所」が青ダイダイのクラフトジン 季節感を表現

クラフトジン「AODAIDAI」の販売を始めた「SEACLIFF熱海蒸溜所」

クラフトジン「AODAIDAI」の販売を始めた「SEACLIFF熱海蒸溜所」

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 クラフトジンを製造する「SEACLIFF(シークリフ)熱海蒸溜所」(熱海市清水町)が11月29日、新シリーズ「SEASONAL EDITION(シーズナルエディション)」の第1弾として、青ダイダイをテーマにしたクラフトジン「AODAIDAI(青橙)」の販売を始めた。

「SEACLIFF熱海蒸溜所」併設のバーでも提供する(関連画像3枚)

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 熱海の名産で知られるダイダイは、熟してだいだい色になった後も木に残り、再び青みを帯びる特性から「回青橙(かいせいとう)」とも呼ばれる。「代々栄える」と縁起物として扱われてきた果実で、ダイダイが見せる10月から11月にかけてのわずかな姿に着目し、グリーンの香りを生かしたクラフトジンを完成させた。

 今回のジンは、熱海の土地と季節の香りをテーマにした「SEASONAL EDITION」シリーズの第1弾。熱海市上多賀地区で収穫された青ダイダイを使う。同蒸溜所を運営するシークリフ・スピリッツの釜谷道夫さんは「ほろ苦さと透明感のある香りを引き出すために、手作業でピールをむき、ボタニカルに使用した。果肉は絞ってカクテルに使う」と話す。ジュニパーベリー、レモングラスなど6種類のボタニカルを組み合わせ、アルコール度数は45度に仕上げた。「食事と合わせて味わうことを意識した。白身魚のカルパッチョやホタテのソテー、刺し身などと相性が良い」と釜谷さん。

 これまで販売したクラフトジンも、熱海の海で採れたハバノリや、白浜神社(下田市)で収穫したビャクシンなど、地元の素材をボタニカルとして採用してきた。釜谷さんは「季節ごとに新作を発表し、ラベルカラーも変えていきたい。春夏秋冬それぞれの表情を香りとして表現していく」と今後の展望を話す。「若い世代にもジンの魅力を知ってもらいたい。香りや味わいの奥行きを楽しんでほしい」とも。

 価格は、500ミリリットル=6,600円(化粧箱付きは7,040円)、200ミリリットル=3,300円(同3,630円)。同施設併設バーのほか、オンラインストアや取扱店で販売する。

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