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熱海の「亀の井ホテル」で熊八像お披露目 熱海高生が制作協力

熱海高生と制作した熊八像をお披露目した「亀の井ホテル熱海」

熱海高生と制作した熊八像をお披露目した「亀の井ホテル熱海」

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 熱海の宿泊施設「亀の井ホテル熱海」(熱海市水口町2)で11月28日、創業者・油屋熊八をかたどったブロンズ像の除幕式が行われた。

花火や温泉、レモンなど熱海らしさをテーマにしたデザインに(関連画像4枚)

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 全国41施設を展開する「亀の井ホテル」が進める地域参加型アートプロジェクトの一環。油屋熊八の白い像をキャンバスに見立て、地元の高校生が「ご当地デザイン」を施す取り組みで、これまで国内13カ所の施設に設置している。

 除幕式で、総支配人の中村岳志さんは「今回の像の設置は創業者・熊八が掲げた『旅人の心をつかみなさい』という精神を今につなぐ取り組み。観光はホテルだけで成り立たず、地域と一緒につくっていくもの。高校生の感性が加わり、新しいアートを完成させることができた」と話した。

 制作は、熱海高校の生徒会メンバーを中心に2年生4人が担当した。花火や温泉、海、レモン、キンメダイなど、熱海らしさをテーマにしたデザインを施し、像の受け取りから約1カ月で仕上げたという。表面の拭き取りややすりがけ、デザイン案の作成、ペイントまでを生徒主体で行った。温泉文化や花火大会、豊かな海産物など、熱海の要素をちりばめた。

 デザインを担当した邵林さんは「背面の花火をきれいに見せることを工夫した」と話し、全体の構成を意識しながら制作を進めたことを振り返る。ペイントを担当した中村瑠那さんは「熱海らしいモチーフが映えるように描いた。肌の色をきれいに出すのが難しくて、何度も塗り重ねた」と話す。副校長の長田孝則さんは「生徒にとっては貴重な経験で、地域と学校がつながるきっかけにもなった」と話す。

 完成した像は、ホテルのロビーで来館者を迎える。同館広報の川田なつみさんは「地域の魅力を若い世代の目線で伝える取り組みとして、今後も地域と連携していきたい」と話す。

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