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熱海のミカン農家がロシア料理店「ベルゥーガ」継承 地元食材生かし再出発

ロシア料理店「ベルゥーガ」を継承した西島さん

ロシア料理店「ベルゥーガ」を継承した西島さん

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 ロシア料理店「ベルゥーガ」(熱海市咲見町)が12月1日、リニューアルオープンした。

ランチセット「ロシア・ウクライナ・ジョージア料理セット」(関連画像4枚)

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 運営するのは、熱海市下多賀で140年続くミカン農家「西島農園」の代表・西島秀顕さん。9月で閉店した同店を、西島さんが「地域の飲食文化を残したい」と引き継ぎ、リニューアルオープンした。

 ロシア料理に関心を持った理由について、西島さんは「ロシア料理は地方ごとに食文化が異なり、その土地で取れた食材を生かす点が農業とよく似ている。ロシア人の料理人と交流する中で、地域性を大切にする姿勢に共感し、農家として親近感を覚えた」と話す。

 リニューアル後のメニューは、地元産野菜を積極的に取り入れた構成とした。ランチセット「ロシア・ウクライナ・ジョージア料理セット」(2,000円)は、ボルシチまたは鶏と豆のスープ、ジョージア風水ギョーザ「ヒンカリ」、ポテトサラダ、ニシンの酢漬け「セリョトカ」など5品に黒パンまたはライスが付く。

 ロシア人の抹茶嗜好(しこう)に着目し、茶道の経験を生かして、その場でたてた抹茶も提供する。濃茶とぜんざいまたはピロシキのセット(3,000円)、薄茶と菓子のセット(1,000円)を用意する。西島農園のミカンを使った生搾りジュース(500円)や、ショウガを生かしたオリジナルカクテルもそろえる。

 西島さんは「自分が大切に思った店を、お客さまにも愛される場所にしたい。異国の料理と地元の素材が自然に交わる空間をつくれたら」と話す。

 営業時間は11時~16時。

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