地元高校生が企画した未利用魚を使う新商品の販売が1月31日、練り物店「山田屋水産 咲見町店」(熱海市咲見町)で始まる。
1月31日から販売を予定する揚げかまぼこ「だいだい大好き!アゲ揚げ」(関連画像3枚)
商品は、練り製品加工販売「山田屋水産」(青葉町)が知徳高校(長泉町)の生徒と連携して完成させた揚げかまぼこ「だいだい大好き!アゲ揚げ」(500円)。未利用魚のエソを中心に、山田屋水産が従来から用いているスケソウダラやグチのすり身を組み合わせた。
開発のきっかけは、山一金属(長泉町)が高校生の夢を応援する企画「夢実現パートナーシップ プレゼン大会」で、同校が最優秀賞を受賞したことだったという。季節ごとに水揚げされながらも利用されにくい未利用魚を使った商品作りについて知徳高校の生徒が山田屋水産に相談し、鮮魚卸「宇田水産」(桜町)から仕入れた未利用魚を使った練り物の開発が始まった。未利用魚は骨が多かったり小型だったりと、人の手では下処理が難しいことから敬遠されがちだが、持続可能な地域資源の活用につなげようと生徒4人と職人が毎週のように工場で試作を重ね、4カ月かけて12月中旬に商品が完成した。
商品は食べ歩きを想定し、成形してカットした練り物を3個串に刺した形に仕上げた。生地には熱海産のダイダイの果皮を刻んで練り込み、ほのかにかんきつの香りが広がるのが特徴。ダイダイの配合比率についても試行錯誤を重ね、「見た目がかわいく、手に取ってもらえる商品」を意識したという。同校3年の秋山優菜さんは「未利用魚の存在を知ってもらい、食べるとおいしいことが伝われば」と期待を込める。
今月16日に開かれた商品発表会では、タレントで魚類学者としても活動する鈴木香里武さんも駆け付け、生徒らと工場見学や試食を行った。山田屋水産社長の福島瞳さんは「以前からダイダイを練り物に使う構想はあったが、なかなか形にならなかった。高校生はエネルギーがあり、発想も豊かで、これまでにない視点が新しい練り物のイメージづくりに役立った。今回の経験を今後の商品開発にも生かしていきたい」と話す。
営業時間は9時~17時。水曜定休。