民間都市プランナーと学識経験者による研究交流分科会が1月16日・17日、熱海市中心部と網代エリアでフィールドワークとヒアリングを行った。
網代について説明する「あじろ家守舎」代表理事の山崎明洋さん(左)
日本都市計画学会(東京都千代田区)の研究交流事業の一環として、近年注目される「界隈(かいわい)性のある街の魅力」をテーマに、現地調査や関係者との意見交換を通じて、まちづくりの課題と可能性を探った。民間都市プランナーや大学教授ら15人が参加した。
17日には、旧網代小学校を改修した地域交流拠点「AJIRO MUSUBI(アジロムスビ)」(熱海市網代)を訪問し、運営を担う「あじろ家守舎」代表理事の山崎明洋さんと意見交換を行った。山崎さんは、漁師町として栄えてきた網代での地域内外の人材を巻き込んだ拠点づくりや新たな事業の創出に取り組んできた経緯を語った。
意見交換では、網代ならではの界隈性についても話題が及び、港や路地、商店、住民同士の関係性や、漁港のにぎわいづくりや祭りの担い手確保などついて意見が交わされた。分科会メンバーからは、網代の漁師町としての個性をどのように守り、育てていくかについて質問や意見が飛んだ。意見交換後には、網代エリアのフィールドワークに加え、ビジネスデザインやコミュニティーデザインを専門とする酒井博基さんによる講演会も開かれた。
このほか、16日には熱海市中心部で、市役所の都市計画や観光、産業振興担当者へのヒアリングを行った。温泉街のまちづくりの経過やオーバーツーリズムへの対応、官民連携の在り方などについて説明を受けた後、中心市街地のフィールドワークを行い、温泉街の界隈性や観光動線を実地で確認した。
同分科会では、今回のフィールドワークと意見交換を通じて得られた知見を基に、街の魅力の守り方や育て方について議論を深め、活動3カ年の取りまとめにつなげていくとしている。