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熱海ブルーノ・タウト連盟が「タウト塾」開講 オンライン講座やイベントも

ホテル・ミクラスで開催した展示会「ブルーノ・タウト幻の地下室」

ホテル・ミクラスで開催した展示会「ブルーノ・タウト幻の地下室」

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 熱海ブルーノ・タウト連盟(熱海市梅園町)が4月、ドイツの建築家ブルーノ・タウトについて学ぶ「タウト塾」を立ち上げた。国内に現存する唯一のタウト設計建築物「旧日向家熱海別邸」(春日町)の、来年4月の改修オープンに向けて、タウトの魅力や功績を発信していく。

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 ブルーノ・タウト(1880~1938年)は1933(昭和8)年5月から1936(昭和11)年10月までの3年5カ月間、日本に滞在。1935(昭和10)年に、旧日向家熱海別邸の地下部分を設計した。現在、国の重要文化財に指定されている。2004(平成16)年に熱海市が取得し、改修工事を進め、来年4月からの再公開を予定している。

 旧日向家熱海別邸が建つ東山地区は別荘地として発展した。同連盟では、別邸に隣接する「東山荘」、建築家・隈研吾さん設計の「ATAMI海峯楼」と共同で、「熱海をブルーノ・タウト、日本のメッカに」をスローガンに掲げて東山地区の歴史や文化を発信する活動を行っている。

 4月から開講した「タウト塾」は、オンライン講座、特別講座、イベントの3本柱で展開する。オンライン講座はホームページで月2回、無料配信を行う。特別講座は熱海市内で月1回開く。第1回のイベントは4月29日~5月9日、ホテル・ミクラス(東海岸町)で「ブルーノ・タウト幻の地下室」と題して開催した。施設の写真パネルや文献などの展示、解説動画の放映を行った。

 同連盟の矢崎英夫代表は「旧日向家熱海別邸は、約3年の期間と3億円を費やした大改装により、ようやく来年4月に再公開に至る。貴重な財産を熱海に役立てるために、まずは多くの人に知ってもらいたい。世界的建築家であるタウトのことや、重要文化財である別邸の魅力を全国の人に伝えていきたい。まずはオンラインで講座を見てもらえれば」と呼び掛ける。

 特別講座「パネルトーク 東山文化」は5月25日、旧日向家熱海別邸に隣接する国登録有形文化財「東山荘」で開く。参加無料。定員は20人。申し込みは同連盟ホームページで受け付ける。

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