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熱海・自然郷にプライベートリゾート「月灯」 和風建築の建物を改装、貸切温泉宿に

開放的なリビングを案内する伊豆民泊の鈴木健太さん

開放的なリビングを案内する伊豆民泊の鈴木健太さん

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 プライベートリゾート「月灯(げっとう)」(熱海市上多賀)が自然郷別荘地内にオープンして2カ月がたった。

バーベキューもできるテラスからの景色

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 同館を運営するのは、民泊・貸別荘業を営む伊豆民泊(河津町)。同社代表の鈴木健太さんは河津町出身で、都内で働いた後、地元に戻って宿泊施設で働きながら、カメラマンとして活動していた。2017(平成29)年に民泊・貸別荘業を始め、現在、伊豆エリアで11棟を運営・管理する。熱海市内では、4月20日に開業した同施設と網代にある施設を運営する。

 同施設は、1日1組限定の貸切温泉宿。保養所や別荘として使われていた築約30年の和風建築の建物をリノベーションした。自然郷別荘地内の高台に位置し、部屋や浴場からは網代港を眺めることができる。建物の面積は228平方メートル、4LDKの平屋建てで、定員は14人。リビングには、プロジェクターや暖炉を備える。オーシャンビューのテラスにはガスコンロを設置し、バーベキューを楽しむこともできる。

 鈴木さんは「これまでの一般的な民泊施設とは異なり、インテリアや室内のデザインにこだわっている。有名なカフェやバーを手掛けてきたデザイナーにデザインしてもらった。コンセプトは『和の趣を感じるナチュラルリゾート』。自然に囲まれた中で、非日常的な体験をしてもらいたい」と説明する。

 開業から約2カ月たち、順調に予約が入っているという。鈴木さんは「コロナ禍ということもあり、より安心安全な貸切宿に人が流れてきている」と分析する。宿泊客は、経営者やその家族、家族同士のグループでの利用が目立つという。

 今後について鈴木さんは「空いている家や部屋をそのまま貸し出すような一般的な民泊のイメージを変えていきたい。インテリアにもこだわり、ホテルクオリティーの民泊施設や貸別荘を作っていく。貸別荘を知らない人や泊まったことがない人が泊まってみたくなるような施設を増やしていきたい。伊豆はロケーションも良いので、日本一の民泊、貸別荘のエリアに育てていければ」と意欲を見せる。

 宿泊料金は平日1泊2日=1万5,000円~(1人)。

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