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SS伊豆が社会人サッカー全国大会出場へ CFで協力呼びかけ

全国社会人サッカー選手権全国大会出場を決めたSS伊豆

全国社会人サッカー選手権全国大会出場を決めたSS伊豆

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 静岡県社会人リーグ1部のサッカークラブ「SS伊豆」が8月18日、全国社会人サッカー選手権全国大会出場を支援するプロジェクトを立ち上げた。

全国への挑戦を支援するクラウドファンディング(関連画像9枚)

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 SS伊豆は、「伊豆半島から世界へ」を合言葉に2016(平成28)年に設立された社会人クラブ。ホームタウンは伊豆半島に置き、姫の沢スポーツ広場(熱海市伊豆山)をホームグラウンドに活動する。現在は静岡県1部リーグに所属し、来季の東海リーグ昇格を目指して戦いを続けている。

 7月に岐阜県で開かれた全国社会人サッカー選手権東海予選では、上位リーグの東海リーグに所属する2チームを退け、チーム創設以来、初めての全国大会出場を決めた。

 10月に鹿児島県で開かれる全国大会に出場するに当たり、SS伊豆の片岡大輔代表は「伊豆のために一戦必勝で臨む。チーム一丸となって全力で戦いたい」と話す。一方で、選手らチームの遠征費で350万円ほどの経費がかかることが見込まれ、企業母体を持たない同クラブにとっては大きな負担だという。片岡代表は、全国での挑戦を多くの人に応援してほしいと、クラウドファンディング(CF)による支援の募集を決意。支援の返礼品の提供に選手やスポンサーからの協力も仰ぎ、プロジェクトを立ち上げた。

 目標金額は300万円に設定。支援コースは1,000円から用意した。リターンとして、伊豆の特産品やクラブグッズのほか、選手と練習ができる権利や片岡代表の講演権などを送る。片岡代表は「まずは今回のプロジェクトを通して多くの人にSS伊豆のことを知ってもらいたい。リターンは選手と触れ合うきっかけになるものや、支えてもらっているスポンサーやお世話になっているお店の名産品もあるので、多くの人に参加してもらいたい」と呼びかける。

 全国大会には、元日本代表選手やJリーグで経験豊富な選手が所属する強豪チームなども出場し、簡単な戦いにはならないことは予想されるが、それでも前を向く片岡代表には「伊豆の子どもたちに夢と笑顔を届けたい」という強い思いがあるという。「今回、全国大会出場を決めた7月3日は、伊豆山の災害からちょうど1年を迎えた日だった。クラブスポンサーやアカデミーに通う子どもの中には、被災してつらい思いをしている人もいる。試合前に円陣を組んで『熱海のために戦おう』と決意してゲームに臨み、全国への切符を手にした。これからも選手と一緒に強い気持ちで戦い、サッカーを通じて元気と勇気を届けたい」と力を込める。

 クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で9月30日まで支援を求める。

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