トゥクトゥクレンタカー店「TOOK（トゥック）」（熱海市田原本町）が10月1日、JR熱海駅前にオープンした。経営は丸八殖産（東京都中央区）。

レトロなデザインの7人乗りトゥクトゥク（関連画像4枚）

　不動産業、飲食店、ダイビングスクールなどを展開する同社。熱海では2018（平成30）年にダイビング拠点「Deeva OCEAN FIELD 熱海」（桃山町）を開設し、2021年には同施設に併設して宿泊施設「熱海SPA」、手作り工房マリンクラフト「人魚の入り江」、テラスカフェ「海賊の隠れ家」をオープンした。

　トゥクトゥクレンタカー店を開業した経緯について、同店マネジャーの斎藤敏之さんは「坂や狭い道の多い熱海でも小型の乗り物で気軽に散策してほしい。熱海には魅力的な場所がたくさんあるが、バス路線がなかったり、バス本数が少なかったりと不便な面もある。熱海の広いエリアを存分に楽しんでもらえれば」と話す。「先に『Deeva OCEAN FIELD 熱海』の送迎で導入したトゥクトゥクが好評だったことも影響した」とも。

　貸し出すトゥクトゥクは、インド産のEV車で3人乗り、タイ産のガソリン車で4人乗り、7人乗りの3タイプを用意。EV車は、坂道の多い熱海に対応し、馬力を向上するように改良したという。デザインは、若い女性にも楽しく乗ってもらえるようにと「レトロでかわいい」イメージにこだわった。

　トゥクトゥクは「側車付軽二輪」の扱いになり、普通免許で運転できる。シートベルトの着用義務はないが、同店では安全面を考慮してシートベルトを装備。グリーン免許の人へは貸し出さないほか、6歳未満の子どもは搭乗できないようにする。斎藤さんは「トゥクトゥクは3輪でも安定しているが、貸し出し時に乗り方の説明をしっかり行う。安全に楽しんでほしい」と話す。

　「熱海ビーチラインのドライブがお勧め」だという齋藤さん。「観光客だけでなく地元の人にも気軽に使ってもらえれば。熱海の自然や風を感じてもらいながら、移動も含めて楽しんでほしい」と利用を呼びかける。

　営業時間は10時～18時。利用料金は、3人乗り＝2時間5,600円～、4人乗り＝同9,600円～、7人乗り＝同1万1,100円～。11月末まで基本料金30％引きで貸し出す。