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熱海の水産事業者、ホワイトデーに「マグロ解体ショー」プレゼント 「笑顔になって」

「マグロ解体ショー」を行う宇田さんと高橋さん(左から)

「マグロ解体ショー」を行う宇田さんと高橋さん(左から)

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 熱海の鮮魚卸「宇田水産」(熱海市桜町)が3月14日、伊豆山の障がい者就労支援施設「心象めぐみ会共同作業所」(伊豆山)の利用者と地域住民向けに「マグロ解体ショー」を開いた。

目の前でマグロとブリをさばく様子を眺める参加者(関連画像5枚)

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 同社の宇田勝社長とかつお節店「杉本鰹(かつお)節商店」(昭和町)は、伊豆山土石流災害で被害を受けた同施設の利用者に元気になってもらいたいと、災害以降3カ月に1回ほど、海鮮丼とみそ汁を提供してきたという。

 今回は、ホワイトデーのプレゼントも兼ねて利用者や職員、地域住民に笑顔になってほしいと、マグロ解体ショーを企画。目の前でさばいたマグロとブリを豪快に盛り付けた海鮮丼を提供した。

 宇田さんが解体ショーのために用意したのは、全長1.2メートル、重量12キロのキハダマグロと同じく1.4メートル、14キロの天然ブリ。助っ人として駆け付けた鮮魚店「魚久」(伊豆山)の高橋照幸さんと宇田さんが2人がかりで包丁を入れる様子に、参加者から歓声が上がった。

 杉本鰹節商店は、ホワイトデーとかけてハート型のふを入れたみそ汁を提供。地元事業者からの愛情を込めたホワイトデーのプレゼントを味わった住民は「とてもおいしい。解体ショーを見るのは初めてだったが、さすがプロの魚屋だけあって上手に切っていて感心した」と笑顔を見せた。同施設理事長の高橋佐吉さんは「とてもありがたい試み。地域住民と作業所との理解が深まる機会になれば」と話す。

 企画した宇田さんは「皆さんと楽しくイベントを行うことができてよかった。大変な思いをしてきたと思うので、少しでも元気付けられたらうれしい。これからも続けていきたい」と話した。

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