「熱海秘宝館」(熱海市熱海)が5月14日、リニューアルオープンする。運営は「アタミ・ロープウェイ」(和田浜南町)。
「マーメイドフォトスポット」で撮影する内覧会の参加者(関連写真5枚)
1980(昭和55)年、「大人が楽しむエンターテインメント施設」として開業した同館。1970~1980年代には全国各地にあった秘宝館を名乗る施設は現在、同館が唯一という。全国からファンや観光客が訪れる。
2021年から、ウェブ動画と館内のコーナーを連動した体験型アトラクションを導入するなど、新たな試みを進めてきた中で、今回は開業以来初となる大規模リニューアルだという。イベント企画などを手がける渡辺美聡さんがプロデュースした「ネオ秘宝館」と名付ける3エリアのほか、全国にあった秘宝館の写真や関連品などを展示する「秘宝館の歴史」エリアを新設した。旧エリアと併せて、エンターテインメント性と文化としての性や性愛に触れられる空間とを融合した「アミューズメント・ミュージアム」を目指すという。
3エリアのうち「創造力」をテーマにしたエリアには、官能小説のさまざまな表現のほか、雑誌「薔薇族」の表紙絵を担当したイラストレーター・内藤ルネさんのアートコレクションなどを展示する。「想像力」のエリアには、各国の「大人のおもちゃ」のコーナーやアダルトグッズ販売を手がける「TENGA(テンガ)」のコーナーなどを設けた。館内で唯一、写真撮影を認めている「表現力」エリアには、コンドーム着用啓発のフォトスポットのほか、「わたしのためのランジェリー」を表現した作品空間などを設けた。
リニューアルエリアは、同館オリジナルアロマで香りを演出したり、文字を触ってさまざまな声を楽しむコーナーを設置したりするなどして、五感で楽しんでもらえるようにした。売店ではアーティストとのコラボグッズや同館のロゴを入れたオリジナルグッズを新たに販売する。
渡辺さんは「人間にとって普遍的なテーマである性について思いを巡らせられる場所になれば。文化的な価値を感じてもらいながらも、エンターテインメント施設として新しい視点で楽しんでもらいたい」と話す。
営業時間は9時30分~17時30分。入館料は一般1,900円ほか。18歳未満は入館不可。