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熱海で「アートオリンピア」最終審査会 応募2100点から受賞作が決定

起雲閣で行われた「アートオリンピア2024」の最終審査会

起雲閣で行われた「アートオリンピア2024」の最終審査会

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 国際芸術コンペティション「アートオリンピア2024」の最終審査会が6月18日、熱海市指定有形文化財「起雲閣」(熱海市昭和町)で開かれ、各賞が決定した。

金賞の山本晶大さん「駐車場の上にかつてあった3つの建物」(関連画像6枚)

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 アートオリンピアは、世界の才能あるアーティストを発掘して活動を支援しようと2015(平成27)年に始まった。主催は熱海山口美術館(渚町)を運営する一般財団法人山口文化財団(さいたま市)。2年に1回開き、5回目になる今回は、3月の応募締め切りまでに国内外から2100点の作品が寄せられた。

 当日は、一次審査を通過した80点を最終審査。作品を8点ずつ審査員の前に並べ、10グループに分けてそれぞれの作品に点数を付けてもらった。審査員を務めたのは、画家で東京芸術大学名誉教授の保科豊巳さんや美術家で秋田公立美術大学学長の北郷悟さん、金工作家で文化庁前長官の宮田亮平さんら8人。点数を付けるだけでなく、作品に対する論評も繰り広げられた審査の様子は、動画サイトのユーチューブで生配信した。

 審査の結果、1位の金賞には山本晶大さんの「駐車場の上にかつてあった3つの建物」が、2位の銀賞にはkzeymmtさんの「反射する風景(反射することで風景が出現する)」が、3位の銅賞にはKikoh Matsuuraさんの「Withered Plant」が、それぞれ選ばれた。審査員特別賞と学生賞も決まった。金賞を受賞したアーティストには、副賞として賞金1,000万円が、銀賞受賞者には200万円が、銅賞受賞者には100万円が、それぞれ贈られる。

 「これだけの人が審査・講評してくれる公募展は他にはないと思っている。これからもアーティストへの支援を続けていきたい」と同財団理事長の山口伸広さん。保科さんは「新しい芸術家が世界に羽ばたくことを期待したい」と話す。

 最終審査に臨んだ80点の作品は、6月27日から起雲閣で展示される。7月1日まで。

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