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熱海・網代に廃校を活用した交流拠点 オフィスエリアに続きカフェも開設

1階の交流スペースで開かれたオープニングセレモニーの様子

1階の交流スペースで開かれたオープニングセレモニーの様子

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 旧網代小学校を活用した交流拠点「AJIRO MUSUBI(あじろむすび)」(熱海市網代)が8月1日、グランドオープンする。

1階交流スペースのバーコーナー(関連画像10枚)

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 2021年3月に閉校になった網代小学校の建物の一部を一般社団法人「あじろ家守舎」が熱海市から借り受けて運営する同施設。4月にはコワーキングスペースとシェアオフィスのフロアが先行オープンしている。

 代表の山崎明洋さんら地元出身者や移住者で構成する同団体メンバーは、小学校の建物を「学びを起点に人と街を結ぶ街の交流拠点」として復活させようと活動を進めてきた。建物1階には地域内外の人が集まる交流スペースを、2階には教室や図書室を改装してコワーキングスペースやシェアオフィスを、それぞれ開設。8室を設けるシェアオフィスは、検討中の企業も含めほぼ満室だという。網代の漁師町の雰囲気になじむデザインに仕上げたという1階の交流スペースには、バーカウンターやカフェスペース、図書コーナーなどを新たに設けた。カフェでは地元ラーメン店がプロデュースしたスパイスカレーなどを提供。地元の事業者が小商いをするためのブースも貸し出す。

 7月27日には、1階の交流スペースの完成に合わせて地域住民や来賓を招き、オープニングセレモニーを開いた。あいさつに立った斉藤栄熱海市長は「建物が地域のハブとして再生し、地域経済が活性化することを期待する。地域の人も地域の結びつきを深める場に参加してほしい」と話した。

 山崎さんは「熱海市初の廃校活用のプロジェクトがスタートし、網代に面白い人が集まってきて移住する人も増えている」と話す。「1階と2階の機能が連動すれば、新しい事業が生まれたり、コミュニティーの形成につながったりするはず。イベントも企画し、人がゆるやかに重なり合う場を作っていきたい」と力を込める。

 営業時間は9時~17時。火曜・水曜休館。

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