熱海出身のアーティスト・富岡美紀さんの個展「blue」が8月1日、熱海市指定有形文化財「起雲閣」(熱海市昭和町)企画展示室で始まった。
「blue(青色)」をテーマに、海洋生物や植物などを描いた水彩画など、新作10点を含む約60点の作品を展示する。富岡さんは「青色は自分らしく自然体でいられる色。これまで熱海でグループ展は行ったことがあったが、個展は初めて。自分にとって大切な青色を使い、夏の熱海に合わせて制作した」と話す。
和紙に描いた新作は、光の加減で羽の色が変わるカラスを描いた「天鵞絨(びろうど)」、熱海の夜に香るダイダイの花の匂いから連想した「藍晶石(らんしょうせき)」など。縦2メートル、横3メートルの和紙に波の上を飛び跳ねるウサギを描いた大型作品も展示する。
富岡さんは「青色といってもさまざまな青色がある。新作は色が作品名で、色からイメージするモチーフをそれぞれ描いている。カラーパレットに並べたような作品を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は9時~17時。水曜休館。観覧無料(別途、起雲閣入館料がかかる)。9月30日まで。