「全日本ミドルボート選手権2024熱海大会」が9月20日~23日、「スパ・マリーナ熱海」(熱海市渚町)を拠点に熱海港沖で開かれた。主催は「日本ミドルボート協会」(東京都港区)。
全日本ミドルボート選手権大会は、2011(平成23)年からコロナ下を除き毎年各地で開かれてきた。国内のミドルボートのチームが参加して技術を競う。ミドルボートは、全長8.9メートル以上11メートル未満の船体が1つのモノハル艇。キールボートと呼ばれるセーリングヨットの全日本選手権が熱海で開かれるのは、1988(昭和63)年のジャパンカップ以来という。
今回の大会には、全国から25艇244人が出場し、白熱したレースを繰り広げて日本一の座を争った。マレーシアのセーリングチームも参加した。同大会実行委員長の臼田真人さんは「選手の卓越した操縦技術と、波や風を読み取る戦略的な戦いが繰り広げられた」と話す。優勝には「MIWA」(外洋駿河湾)が、2位には「VOGUE」(シーボニアヨットクラブ)が、3位には「NATSUKO」(関西ヨットクラブ)が、それぞれ輝いた。
21日には、親水公園イベント広場でウエルカムパーティーが開かれ、約300人の選手や関係者が参加。海産物などを味わいながら斉藤栄熱海市長をはじめ、地元関係者と交流した。臼田さんは「熱海の味覚を堪能しながら交流を深めることができた。大会がセーリング技術のさらなる発展と共に熱海の観光促進や地域活性化に少しでも貢献できていれば光栄なことだ」と話す。