熱海特産のダイダイを生産・加工・販売する「シトライカンパニー」(熱海市西熱海1)が10月21日、熱海・上多賀の畑でダイダイを今季初収穫した。
収穫作業を行った岡野谷さんとビール醸造所「Yellow Monkey Brewing」のメンバーら(関連画像5枚)
収穫作業には、シトライカンパニー代表で農家の岡野谷伸一郎さんと親交があるビール醸造所「Yellow Monkey Brewing(イエローモンキーブリューイング)」(横浜市)のメンバーら約10人が参加。11月に販売を予定するクラフトビールの原料に使うダイダイ約120キロを収穫した。
参加者は、枝に実った緑色のダイダイを手際よくはさみで摘み取り、30分ほどかけてコンテナをいっぱいにした。岡野谷さんによると、今年は昨年に比べて成長が早く、収穫量も期待できるという。
社長の駒田博紀さんと共に昨年9月に立ち上げた同醸造所の醸造責任者・斎藤健吾さんは昨シーズンに続き収穫を行った。「昨年はだいだい色に熟したダイダイを使ったが、今年は緑色のダイダイでビールを作る。香りと渋みがビールとの相性にちょうど良い」と話す。出来上がったビールは、11月13日に同醸造所に併設するタップルームで開くイベントでのお披露目を予定しているという。缶と生だるでの卸売りも行う。
「普段はあまりビールを飲まないような女性にも飲みやすいビールにしたい」と斎藤さん。「ビールをきっかけにダイダイの良さや岡野谷さんの活動を多くの人に知ってもらえれば」とも。岡野谷さんは「都内や横浜など熱海以外でのダイダイの知名度向上にも期待したい」と力を込める。