熱海芸妓(げいぎ)公式キャラクター「熱海 まめっこ」のグッズ販売が3月23日、「月の栖 熱海聚楽ホテル」(熱海市田原本町)の土産物売り場で始まった。今後、市内の宿泊施設や土産物店にも順次、「まめっこ」のかわいらしい表情がお目見えする。
熱海芸妓置屋組合が1月までキャラクターの名称を募集し、2月、「熱海 まめっこ」に愛称が決まった。キャラクターをデザインした「峰」(紅葉ガ丘町)がグッズの製作を進め、販売できるグッズがそろったことから、宿泊施設や土産物店での取り扱いが始まる。
商品は、エコバック(550円)、缶バッジ(1個=275円、4個=528円)、マスク(660円)、シール(550円)。いずれの商品も、「芸妓の妖精」をコンセプトにした「熱海 まめっこ」のさまざまな表情をあしらう。月内にはミニタオルも加わり、随時新しい商品を追加していく予定だという。LINEスタンプは申請済みで、許可が下り次第、販売を始める。
同ホテルの売り場担当、宮城祐子さんは「見た目がかわいくて引き付けられる。子どもにも手に取ってもらいやすい。熱海の芸妓にもこういう親しみやすいイメージを持ってもらえれば。若い観光客が増えているので、まず見た目で良い印象を持ってもらい、広がっていけば」と期待を込める。
キャラクターを製作した「峰」の谷清和社長は「まめっこは元気なキャラクターなので、まめっこをきっかけに世の中が少しでも元気になれば。新型コロナの影響で芸妓も苦しい時期。グッズの収入は芸妓の活動にも還元されるので、芸妓文化の継承にもつながっていく。今後、お客さまの声も集めながら、魅力的なアイテムを増やしていきたい」と意気込みを見せる。