
一般社団法人熱海怪獣映画祭(熱海市和田町)が現在、10月に開催される「第8回熱海怪獣映画祭」の関連イベント「新怪獣お絵かきコンクール2025」の応募を受け付けている。
今年で7回目を迎える同コンクール。年齢、職業、プロアマ問わず誰でも参加可能。昨年は全国から約200点の応募があり、熱海の風土と創造力が融合した企画として定着している。
今年のテーマは「自然を守る?自然の怒り?熱海の大自然と大怪獣!」。熱海や伊豆半島の海や山、温泉などをモチーフに、環境問題に立ち向かう怪獣や、自然を守る守護神のような怪獣など、自由な発想を求める。怪獣のイラスト1点と、その設定を記した文章を添えて、メールで応募する。締め切りは8月31日。
審査には、怪獣絵師の開田裕治さん、作曲家の井上誠さん、脚本家の伊藤和典さん、デザイナーの大西幹治さんらが当たる。入賞者のうち1人には、来年開催される「第9回熱海怪獣映画祭」の公式ポスターやグッズの原画制作が有償で依頼される予定で、怪獣を描くクリエーターにとって登竜門となっている。今年もすでに、市内各所には昨年入賞した「あけがた あとり」さんの作品を用いたポスターが掲示されており、行き交う人々の目を引いている。
中学生以下の作品の中から1点には「オオニシカンジ賞」が贈られ、今年の映画祭に合わせて熱海市内で特別ポスターとして掲出される。
同法人代表の水野希世さんは「今年はSDGsをテーマにしたイベントも予定している。環境問題から生まれた有名な怪獣も存在する。地球や環境を考えるきっかけにもなれば」と話す。「映画祭は、さらに中味が濃く、参加者もスタッフも楽しめるものにパワーアップするので、たくさんの人に関わってもらいたい」とも。
第8回熱海怪獣映画祭は、10月18日・19日に熱海芸妓(げいぎ)見番歌舞練場(中央町)で開かれる。