熱海のリゾートパーク「ACAO FOREST(アカオフォレスト)」(熱海市上多賀)を運営する「ACAO SPA & RESORT」が園内にキャビンホテルを開業すると12月9日、発表した。
可動式キャビンを手がける「A Cabin Company」(東京都千代田区)と業務提携し、2026年初旬に1棟目を開業。同年末までに計5棟の展開を予定する。
「ACAO FOREST」は、13のテーマガーデンやアート作品、隈研吾さん設計のカフェ「COEDA HOUSE」などを有するリゾートパーク。これまで園内の活用は日中が中心で、夜間や早朝の自然景観を体験できる機会が限られていた。
今回導入するキャビンは、上下水道や電気、ガスに依存しない低インフラ型の木造建築。多摩産のスギやヒノキ材を使い、くぎや金物を使わない日本の伝統構法を採用する。工事を最小限に抑え、森林や地形への影響を抑えながら設置できる点が特徴という。
1棟目は園内でも眺望の良い「レモン畑」エリアに整備予定。宿泊者が開園前や閉園後の時間帯も園内を散策できるようにし、これまで提供できなかった自然体験の価値向上につなげる。
「ACAO SPA & RESORT」最高経営責任者(CEO)の山崎勇輝さんは「『ここに泊まりたい』という声は以前から多かった。キャビンホテルによって、森や海、神社などアカオフォレストの魅力を、時間帯を問わず体感できるようになる」と話す。