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熱海で「温泉療法医会研修会」 市のブランド戦略や被災地復興を報告

「温泉療法医会 東海・北陸地区研修会」の様子

「温泉療法医会 東海・北陸地区研修会」の様子

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 「温泉療法医会 東海・北陸地区研修会」が12月13日、熱海後楽園ホテル(熱海市和田浜南町)で開かれた。

「温泉療法医会 東海・北陸地区研修会」の様子

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 温泉治療学の啓発や指導を行う「日本温泉気候物理医学会」(東京都中央区)が主催した同研修会。「渡辺耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック」(田原本町)の渡辺修一院長が座長を務め、医療関係者、警察関係者、市議、市民ら約70人が参加した。

 冒頭であいさつに立った赤尾光一市議は「熱海は徳川家康にも愛された温泉地。温泉の医学的エビデンスをさらに高めていくことが重要」と話し、医療と観光の連携に期待を寄せた。

 第1部では、熱海市観光経済課の山田久貴さんが「熱海市のブランド戦略」と題して講演。テレビロケ誘致事業「ADさんいらっしゃい」の取り組みを紹介した。山田さんは、ロケ現場で中心的役割を担うテレビのアシスタントディレクター(AD)に着目し、「熱海に来れば撮影しやすい」という印象を広げる戦略を展開。24時間態勢でロケ対応することで、熱海でのロケ数を大幅に増やし、熱海の認知度向上につなげた。来年で定年退職を迎える山田さんは「これまでの功績は自分一人だけではなく、市民や事業者の協力があってこそできたこと。今後は熱海が持つ本来のポテンシャルで評価されてほしい」と話した。

 第2部では、「ねがみみらいクリニック」(石川県七尾市)の根上昌子院長が「令和6年能登半島地震 和倉温泉の被災と復興」をテーマに講演。2024年1月に発生した地震では、和倉温泉で震度6強を観測し、避難所となった小学校には想定を大きく上回る約2000人が避難した。宿泊客約1200人が無事避難できたことや、約1200年前の源泉が無事だったことを和倉温泉の「2つの奇跡」と表現し、「被災後もおもてなしの心を失わない姿勢が復興への原動力になっている」と話した。

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