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MOA美術館で「光る海 吉田博展」 世界を巡っての作品を展示

MOA美術館の「光る海 吉田博展」の様子

MOA美術館の「光る海 吉田博展」の様子

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 MOA美術館(熱海市桃山町)で現在、展覧会「光る海 吉田博展」が開催されている。

高精細画像を用いたオリジナル映像を投影する(関連画像4枚)

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 近代風景画家の第一人者として知られる吉田博の表現世界を多角的に紹介する同展では、刻一刻と表情を変える海を描いたという「瀬戸内海集」をはじめ、「米国シリーズ」「欧州シリーズ」など代表的な木版画や日本画80点を展示する。

 美術館によると、吉田博は自然を深く愛し、自らが体感した風景を描くことを制作の核としてきた。日本各地はもとより米国や欧州など世界各国を巡り、実際に目にした景色を元に数多くの作品を残したという。後半生に力を注いだ私家版木版画では、浮世絵の伝統的技法に西洋絵画の写実性や色彩感覚を取り入れ、独自の表現を確立したことで知られる。平均でも30回は、多いときには100回近くも、それぞれ刷りを重ねたとされる作品群は、豊かな色彩と奥行きを備え、空気感や光の移ろいまでも感じさせる点が特徴という。

 展示の大きな特徴は、吉田博が描いた風景を現在の様子と比較する試み。作品の舞台となった場所を美術館スタッフが独自に取材して記録した写真や映像を版画と並べて展示することで、約100年の時を経ても変わらない自然の姿や変化した風景との対比を体感できる構成という。高精細画像を用いたオリジナル映像を投影し、刷りの重なりによる微細な色彩表現や質感を視覚的に伝える工夫を施した。

 同館広報担当者は「対比することで『瀬戸内海集』はそれぞれの時間帯ごとの変化を、実際の自然を描写して表現していることが見て取れるはず」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館。1月5日~9日は休館。観覧料は一般2,000円ほか。1月27日まで。

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