雑貨店「ヨルノアタミ」(熱海市中央町)が1月31日、歴史ある妓楼(ぎろう)建築の建物「旧つたや」の1階にプレオープンした。
色街写真家・紅子さんの写真集や関連グッズも販売(関連画像5枚)
店主の高須賀哲さんが進める「旧つたや」再生プロジェクトの一環。夜の熱海に日常的に人々が集える場所を作ろうと、夜営業する雑貨店と地域の案内所を兼ねた新たな拠点として開いた。
「旧つたや」は熱海の歓楽街・中央町にあり、築70年ほどの歴史を持つ妓楼建築。壁面にはかつての屋号がうっすらと残り、非日常を演出する内部装飾が特徴の建物は1階の一部でスナックが営業する一方、長年放置された2階部分などが廃虚のような状態となっていた。建物の所有者変更を機に地域の不動産会社やまちづくり会社とともに「旧つたや」の再生プロジェクトが立ち上がり、高須賀さんも加わった。
店内には、かつての屋号「つたや」のマークをあしらったオリジナルグッズとしてTシャツ、トートバッグ、手拭いなどを並べる。近隣の中華料理店「大一楼」や「スナック亜」など地域の飲食店の関連グッズも取りそろえ、訪れる人々が夜の熱海への興味を広げられる品ぞろえにしている。色街写真家・紅子さんの写真集や関連グッズも販売し、熱海の歓楽街ならではの文化性を感じさせる構成とした。
高須賀さんは「夜にも人々が楽しめる日常的な場所が必要。雑貨店を夜の街を歩きたくなるきっかけづくりにしたい」と話す。同店は雑貨店としての機能に加え、近隣の居酒屋やバー、スナックなどの情報を発信する「夜の街の案内所」としての役割も果たすという。古物商の登録が完了次第、熱海にまつわる古書や夜の文化を感じられる古物アイテムの販売も行う。オリジナルグッズも新たなデザインやアイテムを積極的に増やしていく予定という。
3月中には同じ建物1階に飲食店が入居する予定で、これを機にグランドオープンを計画している。2階はイベントスペースとして活用し、展示会やトークイベントなど文化的な催しを通じて夜の熱海の魅力を発信していくという。
金曜・土曜のみ営業。営業時間は金曜=17時~22時、土曜=17時~20時。