強い寒気の流れ込みの影響で2月8日、熱海市内は雪に見舞われ、市街地でも積雪が確認された。前日の7日から降り始めた雪は断続的に続き、熱海・網代では13時現在で氷点下0.6度を記録。温暖な気候で知られる街が一転、白く染まる風景となった。
現在開催中の「あたみ桜糸川桜まつり」は安全面を考慮し、バンド演奏など一部の催しは実施したものの、飲食店の出店は中止となった。それでも、日本一早咲きといわれる「あたみ桜」の開花を一目見ようと、糸川遊歩道には観光客の姿が見られた。雪をまとった並木を前に、傘を差しながらスマートフォンやカメラを向け、桜と雪の珍しい共演を写真に収めようとする様子も目立った。
会場近くで長年飲食店を営む店主は「熱海でここまで雪が積もるのは珍しい。数十年ぶりかもしれない」と話し、足元に広がる雪景色に驚いた表情を見せた。都内から訪れたという観光客は「桜は雪で隠れてしまっているけれど、なかなかできない体験。来てよかった」と話し、思いがけない天候の中での花見を楽しんでいた。
例年、ひと足早い春の訪れを感じさせる糸川沿いだが、この日は真冬の寒さと隣り合わせの特別な一日となった。