MOA美術館(熱海市桃山町)で現在、展覧会「国宝『喜左衛門井戸(きざえもんいど)』×国宝『色絵藤花文茶壺(いろえふじはなもんちゃつぼ)』 茶の湯のわびと雅(みやび)」が開かれている。
見どころは、日本人が愛好する「わび」と「雅」の対照的な文化を象徴する二大国宝の同時公開。「喜左衛門井戸」と「色絵藤花文茶壺」を同時に見られるのは、国内では36年ぶり、同館では初となる。
12世紀に中国から請来した喫茶法「茶の湯」は、長い時間をかけて日本を象徴する総合芸術の文化へと昇華されてきた。足利将軍家や戦国武将、千利休、古田織部、小堀遠州ら名だたる人物と関わりのある茶道具を、MOA美術館のコレクションから精選。名品の数々を通して、その歴史と魅力に迫る。
展示室では「茶の湯」になじみのない来館者にも楽しんでもらえるように、茶道具と併せて解説動画を用意する。「わび」を象徴する「喜左衛門井戸」は、一点に集中して鑑賞できるように展示ケースの周囲を壁で囲い、存在感を際立たせている。
同館広報担当者は「わびと雅、対照的なものを見て日本人のバラエティーに富んだ思考を再確認してもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館。観覧料は一般2,000円ほか。5月12日まで。