熱海と伊東の経営者で構成する「熱海・伊東ビジネス塾」が9月23日、古屋旅館17代目社長の内田宗一郎さんによるオンラインセミナーを開いた。
「コロナ禍で勝ち抜くビジネスの極意とは」をテーマに話した同セミナーはオンライン会議システム「Zoom」とインスタグラムのライブ機能を使って配信し、約100人が内田さんの話に耳を傾けた。
内田さんは1806年創業の老舗旅館の17代目社長。3月に新会社を設立し、熱海銀座商店街に和栗モンブラン専門店を出店した。内田さんによると、同社の2020年の売り上げは約6億円といい、コロナ前のピーク約7億円から微減にとどまっているという。
内田さんは「人=従業員が最も大事」と話し、従業員の働き方の改善や業務改善、教育をさまざまなウェブシステムを活用して行っていることを紹介したほか、「これまで30以上は生産性向上の取り組みを行ってきた。社長や一部の社員の頭の中にしかない情報を動画でマニュアル化し、新人でも同じことができるようにした」と話した。
視聴した参加者からは「取り組みが凝縮していて参考になった」「導入しているシステムについてもっと聞きたかった」などとコメントが寄せられた。熱海・伊東ビジネス塾では、今後も経営セミナーや勉強会を計画している。