熱海芸妓見番歌舞練場(熱海市中央町)で11月6日、「湯めまちをどり 華の舞」が約7カ月ぶりに再開した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月25日の公演を最後に休演が続いていた。6日の公演は、再開を待ちわびた観客で定員の50人は予約で満席となった。熱海の名所や古跡を歌った「熱海名所」、静岡県の民謡「茶切り節」など8つの演目を披露し、芸妓衆の華やかな舞が観客を魅了した。
「華の舞」では熱海芸妓公式キャラクター「まめっこ」の着ぐるみが初舞台を踏んだ。シンガー・ソングライターの際田まみさんが作詞作曲した「まめっこ音頭」に合わせて、「まめっこ」と芸妓衆が踊りを披露すると、観客らから大きな拍手が飛んだ。
市外から観覧に訪れた夫婦は「これまで何度も見に来ているが再開した舞台を見ることができてとても良かった。『まめっこ』の登場で一段と花が咲いた。頑張ってほしい」とエールを送った。
熱海芸妓置屋連合組合の西川千鶴子組合長は「久しぶりの再開でたくさんの人に来てもらえてうれしい。人数を制限して、もう少し我慢しながらだが、華やかな行事で活気付く。『まめっこ』が熱海のために活躍できるように育てていきたい」と話す。
華の舞は毎週土曜・日曜、11時開演。鑑賞料は大人1,800円。