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熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」、離れ棟に読書やワーケーションのスペース

オープンした「Second Lobby 書ヲ読ム旅人」

オープンした「Second Lobby 書ヲ読ム旅人」

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 読書やリラックスタイム、ワーケーションなどに利用できるスペース「Second Lobby 書ヲ読ム旅人」が4月3日、熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」(熱海市東海岸町)離れ棟にオープンした。

熱海に関する小説、雑誌、漫画など50冊ほどをそろえる

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 昨年7月にオープンした室内露天風呂付き客室に続く、離れ棟リニューアルの第2弾に位置付ける。料亭として使っていたが、6年程前から空きスペースとなっていたことから改装を計画。リニューアルの背景について、内田宗一郎社長は「コロナ禍でワーケーションのニーズが多くなったことと、既存のロビーが手狭なため2つ目のロビーとしてくつろいでもらいたいと考えた」と話す。

 約100平方メートルの施設内は、「Japandi(ジャパンディ)」と呼ばれる北欧と和を融合したデザインで、白色を基調とした壁、カラフルなソファや椅子、おしゃれな照明にこだわった。本棚には、熱海に関する小説、雑誌、漫画など50冊ほどをそろえる。オリジナルアロマの香りやBGMを流すことで、「読書や歓談をリラックスして過ごしてもらいたい」という。

 ソファやカウンター席のほか、1人用個室3室と10人用会議室1室を備える。大型ディスプレーや液晶モニターを備え、個人のテレワーク、法人のワーケーションや経営合宿などの利用も想定する。内田社長は「宿泊は、ベンチャー企業の経営合宿の利用が増えており、ウェブ会議にも使える会議室が必要とされている」と話す。高速Wi-Fiと有線LANの設備も整えた。

 施設に入るためには専用のカードキーが必要で、宿泊者のみ利用することができる。利用料は無料。施設内には低濃度オゾン装置も設置し、安心と安全にもこだわったという。

 施設名の「書ヲ読ム旅人」は、明治時代を代表するジャーナリストであり歴史家の徳富蘇峰の論文「書を読む遊民」に由来する。蘇峰は生前、 同館に年間100泊以上滞在していたという縁がある。内田さんは「客室、風呂以外の第3の滞在スペースを作りたいという発想から生まれた場所。読書スペースであり、ワーケーションスペースでもある。新しい旅館滞在の形になれば」と期待を込める。

 利用時間は、7時~11時、15時~21時30分。

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