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熱海の専門学校付設の治療院、国家資格取得の研修生が無料施術を提供

総合臨床センターの(左から)前田さん、浅沼さん

総合臨床センターの(左から)前田さん、浅沼さん

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 はり・きゅう・マッサージの治療院「総合臨床センター」(熱海市桃山町)が今月まで、国家資格を取得した研修生が無料施術を行っている。経営は、東海医療学園専門学校を運営する学校法人東海医療学園。

総合臨床センターでの施術風景

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 同学園は1957(昭和32)年、「豆相マッサージ学校」として設立。はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師を育成してきた。2007(平成19)年にはアスレチックトレーナー専攻コースを新設。2017年(平成29)年に創立60年を迎えた。

 研修生による無料施術は2008(平成20)年から毎年実施しており、今年も9月から毎週月曜の15時30分~17時に完全予約制で施術を提供している。研修生は国家資格を取得した同校の卒業生。卒業後、マッサージやはり・きゅうの仕事に就きながら、「卒後研修」として1年間、同センターでスキルアップのために施術を行っている。

 提供するメニューは、はり・きゅう・マッサージから客の症状に合わせた「スタンダードコース」、脚と背部を中心とした「オイルマッサージコース」、美容はりによる「ナチュラルエイジングケアコース」。同センターの浅沼陽子さんは「学校で勉強して国家資格を取得した研修生が、施術のスキルアップのために行っているが、センターのスタッフも同席するので安心して受けてほしい。日本人でもはり灸を受けたことがある人は限られている。一人でも多くの人に受けてもらい、はり灸の良さを知ってほしい」と取り組みの背景を説明する。

 同センター主任の前田茂光さんは「カウンセリングからしっかり行い、体調や症状に合わせて相談に乗りながら施術を提供している。自分の体と向き合うきっかけにしてほしい。高齢者の多い熱海なので、健康寿命を長く保ち、元気に過ごす手伝いができたら」と話す。「普段はほとんどが口コミで来られる地元のお客さま。今後は観光客にも利用してもらいたい。熱海には昔から湯治の文化があるので、温泉とマッサージを一緒に受けてもらえるようにアピールしていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時~18時。日曜・祝日休診。

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