熱海の糸川沿いにある「あたみ桜」の基準木が12月9日、開花した。「あたみ桜」は同じ枝に、早期に開花する花芽と後期に咲く花芽があり、開花期間が1カ月以上と長いのが特徴。見頃は1月下旬~2月上旬。
「あたみ桜」は1871(明治4)年ごろ、イタリア人によってレモンなどと共に熱海にもたらされ、その後、市内各所に増殖された。1977(昭和52)年の市制40周年記念の際、「市の木」に制定され、市民に親しまれている。
毎年この時期に咲き始め、沖縄の「カンヒザクラ」と並んで「日本で最も早咲きの桜」といわれている。見頃を迎える1月から2月にかけて、糸川沿いでは例年「あたみ桜 糸川桜まつり」が開催され、糸川沿いに植えられた約60本に及ぶ満開の桜を目当てに、多くの人が訪れるスポットとなる。今回は新型コロナの影響による、開催可否の判断も待たれる。
「あたみ桜 糸川桜まつり」は、2021年1月9日~2月7日。期間中、桜のライトアップは16時30分~23時。