熱海と伊東の経営者で構成する「熱海・伊東ビジネス塾」が6月6日、HOTEL ACAO(熱海市熱海)で経営セミナーを開いた。
熱海や伊東の経営者やアート関係者らが集まった(関連画像3枚)
同塾の設立1周年を記念して開催。「熱海・伊東の価値を高める会社経営とは」をテーマに、熱海「ACAO SPA & RESORT」の中野善寿会長の講話に続き地元経営者が座談会を行った。熱海や近隣の経営者、アート関係者らを中心に約30人が参加し、熱心に耳を傾けた。
寺田倉庫の社長時代に天王洲エリアの再開発に携わった中野会長は昨年8月、ACAO SPA & RESORTの会長に就任。セミナーの前半で「アカオの宿泊事業だけの立て直しは難しいと感じたが、立地条件にも恵まれ、歴史的にも価値のある広大な土地に魅力を感じた。ACAO FORESTを軸に手を入れることで、再生して価値が高まると感じた」と話し、現在進める改革や今後の計画の一部を披露した。
後半では、熱海や伊東で活躍する経営者らも登壇し、中野会長との座談会に臨んだ。経営者からは、中野会長が描く熱海の将来像や具体的な事業プランの質問が飛び、今後の構想について関心の高さをうかがわせた。
熱海市内から参加した経営者の男性は「熱海の可能性を改めて感じるよい機会になった。地域の発展と自社の成長のために、どのような関わりが持てるか考えていきたい」と話した。
中野会長は「コロナ禍でしばらくできていなかったが、住民と対話する機会も再び作っていけたら。熱海の再生、価値を高めるために地域の経営者と一緒にできることを進めていきたい」と意気込む。