熱海魚市場(熱海市清水町)で6月12日、「第35回魚祭り」が開かれた。
魚祭りは、数カ月に1回のペースで開かれるイベントで、市民や観光客でにぎわう。今回は、浜焼きコーナー、マグロ解体ショー、地魚や加工品の販売、地元飲食店ブースの出店などに朝から客が詰めかけた。地元の高齢者バンド「ジーバーズ」のライブもあり、会場を盛り上げた。
「熱海千魚ウイーク」の最終日となった12日は、地元の親子らが同市場を訪れ、地魚をさばく体験も行われた。「熱海千魚ウイーク」は、市内の鮮魚店や飲食店が協力し、地元で取れた魚を購入したり食べたりする機会を提供する試み。「熱海千魚ベースプロジェクト」が主催し、未活用魚を通じて海の豊かさや課題を知るきっかけにする狙いがある。
参加した親子らは、市内の鮮魚店のスタッフに手ほどきを受けながら、魚を上手にさばいていた。熱海魚市場の宇田勝社長は「子どもたちにとっては魚を直接触るだけでもうれしいこと。市場には出回らない未活用魚でも、工夫すれば食べられることを知ってもらい、家でもおいしく食べてもらいたい」と期待を寄せる。