熱海ブルーノ・タウト連盟(熱海市梅園町)が8月2日、講演イベント「旧日向家熱海別邸再公開記念 地球人ブルーノ・タウト」を起雲閣・音楽サロン(昭和町)で開く。
ドイツの建築家ブルーノ・タウト(1880~1938年)が日本滞在中に設計した建築物「旧日向家熱海別邸」(春日町)は、改修工事を経て間もなくの再公開を予定する。国内に現存する唯一のタウトが設計した建築物とされ、国の重要文化財にも指定されている。
今回のイベントは、再公開を控え、タウトの功績や魅力を多くの人に知ってもらおうと企画。タウトに関わる有識者らを招いた講演とパネル展示を行う。
イベントでは、2020年にタウトの研究をまとめた書籍「ライト&タウトーたをやかにー建築家の視る日本文化の輪郭」を出版した建築家・西川新八郎さんによる講演、ドイツの建築家ヴォルフガング・レーナートさんのビデオレクチャー、タウトに関する著書を多数出版する建築学者・田中辰明さんと西川さんのパネルトークを行う。
同連盟の矢崎英夫代表は「今回は建築家としてのタウトという範囲を超えて、『地球人タウト』の魅力に迫った。SDGsという言葉がなかった時代において、先駆けとしてタウトが環境とどのように関わってきたのかという見直しがドイツでは始まっている。まだ扱われていないタウトの一面を知ってもらい、誇るべきタウトの建築物である旧日向家熱海別邸の魅力を再確認してもらえれば」と話す。
開催時間は13時30分~16時。入場無料。