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熱海・伊豆山のカフェで作品展 地元出身アーティスト2人の共同作品展示

展示会「永縁」を始めたフォトグラファー・YUTAさんとイラストレーター・富岡美紀さん

展示会「永縁」を始めたフォトグラファー・YUTAさんとイラストレーター・富岡美紀さん

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 熱海出身のアーティスト2人の展示会「永縁(えいえん)」が8月1日、「あいぞめ珈琲(コーヒー)店」(熱海市伊豆山)で始まった。

熱海・下多賀出身の2人のアーティストが合作を披露(関連画像5枚)

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 作品を展示するのは、いずれも熱海市下多賀出身のフォトグラファー・YUTAさんとイラストレーター・富岡美紀さん。YUTAさんは、音楽ユニットの歌手として活躍した後、2021年に地元・熱海へ戻ってフォトグラファーとして活動している。富岡さんは、海洋生物を中心に自然をテーマにした作品を描き、初島港の壁画や市内商業施設のガラスペイントなどを手がけている。

 今年1月から計画していたという2人展の会場には、伊豆山土石流災害からの復興カフェとして4月に開業した「あいぞめ珈琲店」を選んだ。YUTAさんは「あいぞめ珈琲店もいろいろな人の縁でできた店。地元の人も観光で来た人も、一つの縁が永い縁になればという思いで『永縁』というテーマにした」と言い、富岡さんは「カフェのコンセプトにも合う展示。展示会をきっかけに新しい縁につながれば」と話す。

 作品は、今回の展示会に合わせて2人が共同で制作したオリジナルの作品で、A4サイズ20点とB2サイズのポスター2点を店内に掲げる。YUTAさんが撮影した写真に富岡さんの水彩で描いた作品を重ねて一つの作品に仕上げた。写真は、熱海市内でYUTAさんの思い入れのある場所や伊豆山周辺の風景を中心に選び、その情景に合った絵を富岡さんが描き上げた。ポスターサイズの作品は、あいぞめ珈琲店から望む相模灘と初島の写真に青空を飛び跳ねるようなイルカが描かれている。

 会期中は、写真にイラストや言葉を描き入れて、2人の作品のようなメッセージカードを作ることができるワークショップも無料で用意する。作品を描いたTシャツやポストカードの販売も行う。

 YUTAさんは「富岡さんのイラストと写真が一緒になることで、新しい景色のように映る。地元の人が見ても美しさを再発見できる作品になっているので、新鮮さを感じてもらえれば」と話す。富岡さんは「作品から熱海の街の魅力を知ってもらうきっかけにしてほしい」と期待を込める。

 カフェの営業時間は11時~18時。水曜定休。入場無料。展示は28日まで。

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