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SS伊豆が今季最終戦で初黒星 リーグ2位で来月の「東海リーグ参入戦」へ

気迫あふれるプレーで最後までゴールに迫った杉本マテウス選手

気迫あふれるプレーで最後までゴールに迫った杉本マテウス選手

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 静岡県社会人リーグ1部のサッカークラブ「SS伊豆」が11月13日、今季リーグ最終戦を「富士通沼津」と対戦し、0-2で敗れた。

相手の堅い守備にゴールをこじ開けられず(関連画像5枚)

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 前節、11月6日の「浜松シティ」戦で勝利し、12月に三重県で開催される「第57回東海社会人サッカートーナメント大会(東海リーグ参入戦)」への出場を決めたSS伊豆。トーナメントで勝ち上がった2チームが、来季の東海社会人リーグ2部に昇格することができる。

 「東海リーグ昇格」を目標に掲げて今季のリーグ戦に臨んだSS伊豆は、全11試合を戦い、8勝2分1敗でリーグ戦を終えた。順位は「岳南Fモスペリオ」に次ぐ2位となり、トーナメント大会への出場権を獲得した。

 13日の最終戦は、前半に相手選手の豪快なゴールと味方同士の連携ミスからゴールを許して2失点。後半は、途中投入の杉本マテウス選手らがゴールに迫るも、最後まで相手の堅い守備を崩せず、0-2で今季初黒星を喫した。試合後、SS伊豆の片岡大輔代表は「セカンドボールへの出足で相手が上回っていた。迫力に欠けた試合になった」と唇をかんだ。

 2016(平成28)年設立のSS伊豆は、静岡県東部リーグに参戦して以降、5年連続リーグ優勝と昇格を続けてきた。昨シーズンは、2位でトーナメント大会への出場資格を得たが、コロナ禍で大会が中止となり、東海リーグ昇格の目標を断たれた形となった。さらに、昨年7月に発生した伊豆山土石流災害の発生により、ホームグラウンドの姫の沢スポーツ広場(熱海市伊豆山)が災害復旧の参集拠点となったことで、グラウンドが使えない状況が続いた。

 今シーズンに入りようやく、5月15日に1年ぶりとなるホームグラウンドでの公式戦に臨み、勝利を飾った。この試合でゴールを決めたのは、「地元のために戦いたい」と今季新加入した熱海出身の鈴木海都選手だった。試合後のインタビューで、鈴木選手は「熱海を盛り上げたいという思いで臨んだ試合でゴールを決め、こみ上げるものがあった」と振り返った。

 この試合で勢いに乗ったSS伊豆は、7月に開かれた「全国社会人サッカー選手権東海予選」で上位リーグの2チームを撃破し、クラブ初の全国大会への出場も果たした。10月に鹿児島で開かれた全国大会は、強豪の「沖縄SV」に敗れて1回戦で姿を消すことになったが、全国で戦ったことが選手たちに自信を与えた。

 リーグ戦は、優勝は逃すも2位を確保し、12月3日・4日に三重県で開かれるトーナメント大会への出場を決めた。来季の東海リーグへの昇格を懸けた戦いに臨むSS伊豆の片岡代表は「今日の試合は、多くの人が駆けつけてくれたにもかかわらず結果が出せずに申し訳ない。参入戦までの約2週間で、しっかり準備して悔しさを晴らしたい」と力強く話した。

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