指輪制作体験「熱海ゆびわ工房」(熱海市田原本町)が11月22日、熱海駅前の平和通り商店街にオープンした。
明るく広い店内には指輪作りと作家の販売スペースを備える(関連画像5枚)
陶芸やサンドブラストなどの体験を提供する「熱海クラフト工房」(春日町)の姉妹店としてオープンした同店。両店を経営する湯河原出身の社長、金子昌史さんは高校卒業後、2年ほど陶芸作家の下で修業した。その後、小田原市内のホテルに併設する陶芸工房で約20年にわたり、陶芸体験を提供してきたという。金子さんは「熱海で陶芸体験をできる場を作りたい」と2017(平成29)年7月、「熱海クラフト工房」を立ち上げた。
熱海クラフト工房は、市内では珍しい「電動ろくろ」を売りに多くの観光客を呼び込んでいる。「熱海ゆびわ工房」の開業の経緯については、「5年前と比較して、市内にクラフト体験の店が増えている。自分たちも新しいことにチャレンジして前に進んでいきたい」と話す。
コンビニエンスストアや飲食店が入るビルの4階にあり、窓からは海や初島を望める。広い店内には、指輪作りのための設備や道具を備えたテーブル30台、地元作家が作るアクセサリーや版画などの作品を販売するスペースを設けた。
利用客には、指輪の素材、指輪の幅や仕上げ方法を選んでもらう。指のサイズを測り、加工を施していない素材に「テクスチャーハンマー」で模様を付けて仕上げる。素材はシルバー、ピンクゴールド、イエローゴールドから選び、素材や幅によって料金は異なる。シルバー=3,300円~、ピンクゴールドとイエローゴールド=1万1,000円~。「陶芸体験は約1時間かかり、焼いて届ける日数も必要。指輪作りは20分と40分のコースがあり、短時間でできる。移動や飲食店の待ち時間など、限られた観光の時間を有効に使ってもらえる」と金子さん。
体験には、学校で彫金の技術を学んだという浅見彩音店長らのスタッフがサポートに当たる。金子さんは「カジュアルに着けてもらえる指輪を気軽に作ることができる。熱海に遊びに来た記念に、体験を通して思い出作りをしてもらえれば」と利用を呼びかける。
営業時間は10時~17時。