熱海の宿泊施設「ATAMI 海峯楼(かいほうろう)」が12月28日、リニューアルオープンした。
温泉を引き込んだ客室露天風呂からのオーシャンビュー(関連画像5枚)
企業の迎賓館として1995(平成7)年に完成した建物を生かし、2010(平成22)年8月に宿泊施設として開業した。建築家・隈研吾さんが設計を手がけた「水/ガラス」をテーマに水盤に浮かぶウオーターバルコニーや客室の大きな窓からの相模灘の眺めが特徴となっている。
昨年夏からリニューアル工事に着手し、4室のうちラグジュアリースイートルーム「誠波(せいは)」「風科(ふうか)」の2室を全面改装した。2室の客室露天風呂には新たに温泉を引き込み、相模灘を眺めながらプライベートで温泉を楽しめるようにした。壁のタイルや床のじゅうたん、フローリング、家具などを新調し、海や波を表現した。
宿泊者向けの料理は、新たに季節の食材を使った「旬の特選献立」を用意。2カ月ごとにリニューアルを予定する。1月と2月は、ふぐ鍋や白子の炭火焼きなどを提供する。
1月21日には、館内に「日本料理 楽精庵(らくせいあん)」もオープンする。版画家・徳力富吉郎が描いた松と波をあしらった金びょうぶのある和室で日本料理を提供する。1日2組限定で、宿泊者以外も利用できる。
同館の支配人・鈴木和広さんは「料理は季節の食材を使い、表現や器にもこだわって一品一品丁寧に仕上げている。海を望む広い客室の非日常な空間をゆっくりと過ごしてもらえれば」と話す。