熱海市役所近くの「近江屋酒店」(熱海市中央町)で2月4日、立春の朝に搾った日本酒「立春朝搾り 癸卯(みずのとう)」の販売が始まった。
立春朝搾りは、日本名門酒会が1988(平成10)年から毎年企画し、同店は第1回から参加している。市内では唯一、同店のみが立春朝搾りを扱う。
立春の4日は、同店の古株伸一社長も明け方から蔵元で出荷作業を手伝った。立春の日に搾ったばかりの日本酒を瓶詰し、蔵元と酒販店が協力してその日のうちに客へ届ける。蔵元の近くの神社でおはらいをした「縁起酒」ということもあり、仕入れたうちの3分の2ほどは予約分で、店頭に並んだ分も毎年半月ほどで完売するという。
販売する銘柄は、大村屋酒造場(島田市)の「若竹」と土井酒造場(掛川市)の「開運」。価格は、720ミリリットル1,980円、1.8リットル3,795円。同店で販売するほか、市内の一部飲食店でも提供する。古株さんは「フルーティーな味わいで飲みやすいのが特徴。一年に一度の縁起酒なので、この機会に手に取ってもらえれば」と話す。
営業時間は9時~18時30分。水曜・日曜定休。