熱海を舞台にしたサメ映画「温泉シャーク」の撮影が6月1日、熱海市内各所で始まった。
熱海在住の映像作家、永田雅之さんがプロデューサーを務める同作。「熱海でジャパニーズサメ映画を発信したい」とプロジェクトを立ち上げた。5月末に東京都内でのスタジオ撮影を始め、熱海では6月1日から4日間、長浜海浜公園(熱海市下多賀)などでロケを行った。1日は、出演者やエキストラたちが砂浜での撮影に臨んだ。
脚本・監督は、「全国自主怪獣映画選手権」で2連覇した井上森人さんが務める。井上さんは「人はサメ映画を撮りたがる。世界には既にさまざまなサメ映画が存在しているので、温泉にサメが出てもいいと思う。ストレートにサメを表現していきたい」と話す。
主演はさまざまな映画・ドラマで活躍する俳優・金子清文さん。警察署長役として登場する金子さんは「役が決まった時はサメ映画についてよく知らなかったが、サメ映画の世界の広さに驚いた」と話す。今回の舞台の熱海について、「以前から何度も来ているが、東京から近くて最近も観光地として盛り上がっている。昭和レトロのような雰囲気があっていい。熱海を舞台にした映画の完成が楽しみ」と言う。
現在、永田さんはクラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。目標金額は100万円。支援できる金額は1,000円から。金額に応じて、サメにまつわるユニークなリターンや映像特典、熱海の特産品などを用意。集めた資金は製作費や広報費、国内劇場での上映、国内外の映画祭出品、海外市場でのソフト流通のための英語字幕制作などに充てる。CFサイト「CAMPFIRE」で7月17日まで。
映画公開は12月を予定。