熱海・来宮神社の例大祭(こがし祭り)が7月14日から3日間、執り行われた。16日は、厄年奉賛会「結繋酉戌会(むつなとりいぬかい)」が「御鳳輦(ごほうれん)浜降り神事」を行い、無病息災を祈った。
てんぐ姿の猿田彦を先頭に、約30人の男衆がみこしを担いで海に入り、「妙念(みょうねん)、妙念」と唱えながら海中を渡御した。晴れた日曜日ということもあり、熱海サンビーチには多くの観光客らが海水浴を楽しんでいる中で執り行われ、勇ましい姿に大きな歓声が上がった。
砂浜での神事を終え、同会の高橋一孝会長は「強風だったが天候に恵まれて無事に神事を終えることができた。身が清められる思い。地域の人や同級生とのつながりも深まった。この素晴らしい文化を後輩につなげていきたい」と話した。
15・16日は、祭りの一環として「熱海こがし祭り第55回山車(だし)コンクール」が開かれた。今年は市内の各町内から22台の山車が参加。木彫りの山車や華やかに飾り付けられた山車が審査会場のある国道135号に登場すると、住民や観光客が大きな拍手で迎えた。
今年の優勝は、田原本町の「木彫りの七福神」に決まった。