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熱海の工房に現代美術作家・ヤノベケンジさん 大型作品の監修で来訪

クレアーレ熱海ゆがわら工房で絵付けをするヤノベケンジさん

クレアーレ熱海ゆがわら工房で絵付けをするヤノベケンジさん

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 現代美術作家・ヤノベケンジさんが12月14日・15日、自身の原画を使う大型ステンドグラスを制作している「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(熱海市泉)を訪れた。

巨大な猫の「シップス・キャット」の姿も(関連画像3枚)

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 ステンドグラスの大きさは縦約2メートル、横約12メートル。公益財団法人日本交通文化協会が企画制作。一般社団法人日本宝くじ協会の社会貢献広報事業の助成で大阪モノレール「大阪空港駅」(大阪府豊中市)に来年3月、設置する。

 タイトルは「生命の旅」。ヤノベさんの代表作で「旅の守り神」という巨大な猫の「シップス・キャット」を中央に、環境悪化や紛争などから世界を守るという守護獣「KOMAINU-Guardian Beasts-」、放射能の心配のない世界を取り戻した巨大な子ども像「サン・チャイルド」、新キャラクターなどが描かれている。

 大阪府出身で幼少期に大阪万博会場の近くに住んでいたというヤノベさん。会場のパビリオンが解体されていく様子を目の当たりにしたことが作品創作の原点という。作品の設置は、2025年に開催する大阪・関西万博に向けて、地域の活性化やにぎわいをもたらすシンボルという位置付け。

 2日間にわたり監修や絵付け作業などに当たったヤノベさんは「大阪を代表する作家として認められたようでうれしい。パブリックアートとして恒久的に設置されるため、気を引き締めて取り組んだ」と話す。「熱海は昔から文豪が滞在していた土地というだけあり、リラックスして作業することができアイデアが湧いた。物が生み出されるのに適したクリエーティブな環境と感じた」とも。

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