80回を迎える「熱海梅園梅まつり」が1月6日、「第14回あたみ桜糸川桜まつり」と同時開幕した。
梅まつりの会場となる熱海梅園(熱海市梅園町)には、約4万4000平方メートルの敷地に樹齢100年を超える古木を含め60品種469本の梅の木が植わる。開花は全体の半数程度の木にとどまっているものの、日本一早咲きといわれる梅の花を見ようと、開園から多くの人が来場した。
6日のオープニングセレモニーでは、毎年恒例の「熱海囃子笛伶(ばやしてきれい)会」による太鼓の演奏や熱海芸妓(げいぎ)の舞も披露して開幕を祝った。熱海観光協会の中島幹雄会長は「暗いニュースが続く中、熱海には年始から多くの観光客が来てくれている。ちょうど多くの梅が咲き始めている。桜まつりの会場となる糸川周辺の飲食店にも立ち寄ってもらって楽しんでほしい」と話す。斎藤栄熱海市長は「熱海の自慢は、日本一早咲きといわれる梅と桜が同時に楽しめること。優美な踊りを披露した芸妓衆、目覚しい活躍をする熱海富士関も併せてごひいきにしてもらえれば」と呼びかける。
期間中の日曜・祝日には、甘酒と梅茶を無料サービスする。歌謡ショーや大道芸パフォーマンスも開く。梅園で取れた梅を使った和菓子や土産物の販売もある。3月3日まで。
桜まつりは2月4日まで、糸川遊歩道で開かれる。1月下旬から2月上旬の「あたみ桜」の見頃にかけて大道芸やバンド演奏などを行い、見物客を楽しませる。16時30分~23時、ライトアップも行う。