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熱海で「アジロサミット」 網代の1次産業やまちづくりの未来を語る

網代の課題や展望を語る参加者

網代の課題や展望を語る参加者

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 地域の未来を考えるイベント「AJIRO SUMMIT(アジロサミット)2025」が2月6日、交流施設「AJIRO MUSUBI(アジロムスビ)」(熱海市網代)で開催された。

網代の漁業について語る参加者(関連画像4枚)

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 同イベントは、漁師町・網代をフィールドに、まちづくりや1次産業の可能性を探ることを目的に企画されたもの。今回は、地域活性化に取り組む市内事業者や首都圏のまちづくり事業者ら約40人が集い、街歩きやトークセッション、アウトプットの時間を通じて、網代の魅力と課題について議論を進めた。

 基調講演には、収穫ロボット開発を手がける「AGRIST(アグリスト)」(宮崎県新富町)代表で、「こゆ地域づくり推進機構」の代表理事も務める斎藤潤一さんが登壇。シリコンバレーのITベンチャー企業での経験を生かし、農業課題を解決する収穫ロボットの開発などを手がける斎藤さんが、「ビジネスで地域課題を解決する」をテーマに講演を行った。自身の取り組みや事例を交えながら、網代の持つ1次産業と「AJIRO MUSUBI」をかけ合わせた新しい地域活性化の可能性を語り、参加者の関心を集めた。

 イベントでは、網代の街を歩きながら地域の現状を知るツアーも実施。地元で活動するプレーヤーたちがガイドを務め、網代の歴史や産業、まちづくりの取り組みについて紹介した。ツアー後には、漁業、農業、林業、まちづくり、教育の5グループに分かれ、参加者同士で学びや気づきを共有するセッションを設け、網代の未来について意見を交わした。

 参加した市内のかんきつ類栽培農家・西島秀顕さんは「地元にいると見慣れていて価値に気づかないこともある。外部の目線で教えてもらうことがたくさんあって勉強になった」と振り返る。

 主催した「あじろ家守舎」代表の山崎明洋さんは「参加者には網代の魅力や可能性を感じてもらえたはず。今後、事業者同士がつながり、新たな取り組みに発展することを期待したい」と話す。

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